子どもが成長する過程の中で大切なのは、「話を聞く・理解する力」です。
話を聞くときには5つのレベルがあると言われています。
1.無視する
2.聞くふりをする
3.選択的に聞く
4.注意して聞く
5.感情移入をして聞く
相手を理解しようと思ったら、「相手の立場に立って話を聞く」必要があります。
相手の立場に立って話を聞くために大切なのは「感情移入」。
これは幼稚園・小学校受験の面接の際でも重要となる力ですが、
受験そのものより、人間として根本的な
「他者へ対する思いやり」を身に付けるために必要な力につながります。
それは、その後の人生において、社会を生きる、深い歩みを続けるために必要な力。
厳密な意味は異なりますが、湘南白百合学園の「愛徳」の精神にも共通する考え方だと思います。
「○○しなければならない!」
巷で見られる、右へならえの押しつけ教育。
理由は二の次、ダメだからダメ。
大人しい子、きちんとできている子どもだけを褒めて、それにならわせる。
よくお受験教室のイメージとして持たれていたり、実際に大人数の教室ではよく見られる光景です。
しかし、子どもは「理由」を求めています。
ダメだから、の一言で済ませるのではなく、
しっかりと「理由」を伝えることが重要です。
しかし、その「理由」の伝え方が難しい。
ダメだから。危ないから。というとても便利?な言葉で済ませてしまうことが多い。
そんな場面がとても多いように思います。
大切なのは「感情移入」。
たとえば、子どもの行動として、読んでいた絵本を投げ捨ててしまったりすることがよくあります。
そんな時は、絵本の気持ち、物の気持ちになって考えてみるように示唆すること。
「ほら、絵本さんが『痛いよ~。。』って泣いているよ」
なんとなく大人の側が恥ずかしくなってしまって、感情移入ができないご家庭が多いのですが、
感受性が高い幼少期だからこそ、感情移入を土台に、ゆっくりと「理由」を伝えることが大切です。
その積み重ねにより、きっとお子さまは、
他者への配慮を忘れない、思いやりのある人間性を身に付けることができます。
また、「話を聞く・理解する力」を高めることで、
受験時の面接のみならず、その後の学力にも大きな好影響を与えることができます。
藤沢市辻堂の幼児教室オーシャンルームでは、
お子さまに対し、しっかりととした分別をつけること、心から理解すること、
幼稚園・小学校入学後にも通じる「お行儀」「おしつけ」も大切に指導させていただきます。
大切なのは、お子さまに対して、しっかりと「理由」を伝えること。
「感情移入」をすることで、他者へ対する配慮や思いやりを身に付けられるように。